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生理のお悩みチェック

なかなか人に聞くことができない、生理に関する素朴なギモン。
ここでは生理に関するよくある症状を項目ごとにリストアップしています。自分の生理と当てはまる症状があれば参考にしてみてください。

生理中以外の症状について

生理日ではないときに、生理痛のような痛みを感じる

生理と生理の間に毎月決まって下腹部が痛む場合は、排卵にともなう腹痛が考えられます。生理の数日前になると決まって下腹部が痛むようなら、月経前症候群(PMS)の症状であることも疑われま す。
生理日と関係なく突然激しく痛む場合は、子宮筋腫、卵巣のう胞、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎、クラミジア感染症などの病気の可能性があります。
できるだけ早い婦人科の受診をおすすめします。

生理前の不快な症状(腹痛、乳房の痛み、肌トラブル、むくみなど)

生理の前になると決まって不快な症状が現れ、日常生活にまで支障をきたすことを月経前症候群(PMS)といいます。
多くの場合、生理が始まると症状が軽くなり消失するのが特徴です。
生理が始まる1週間前から症状が現れる人が多いのですが、2週間前から症状が現れる人、2、3日前に集中する人など個人差があります。

生理前のココロの症状(イライラ、怒りっぽさ、涙が止まらないなど)

生理の前になると心身の変調を感じる人は多いのですが、症状が軽くて、つらく感じない程度なら大丈夫。
でも、生理の前に決まって不快な症状があらわれて、とてもつらく感じたり、日常生活に支 障をきたしたりするほどになると、月経前症候群(PMS)と呼ばれます。
PMSのうち、ココロの症状が特に重く、日常生活に支障をきたす場合は、月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれ、医学的な治療が必要になります。

生理以外で出血する

生理以外のときに異常出血することを不正出血といいます。
生理不順と同じくホルモンバランスの乱れによるものが大半ですが、外陰炎、腟炎、子宮頸管炎、子宮筋腫、子宮がんなどによる場合もあります。
不正出血はすべて異常と考えて、必ず婦人科を受診するようにしましょう。

生理痛の症状について

生理痛が強い

生理中におなかが張ったり、重苦しさを感じたりすることは誰にでもあるものです。
ところが、ひどくて起きていられないようになり、学校や仕事に行けなくなったり、鎮痛薬を飲まないと生理痛 によって仕事や日常生活に差し支えたりする場合は、月経困難症と呼ばれます。 
あるときから生理痛が強くなり、だんだん生理痛がひどくなってきたという場合は子宮内膜症の恐れがあり要注意です。
妊娠しにくくなり、不妊となるケースも少なくありません。
該当の症状がある人は、できるだけ婦人科の受診をおすすめします。

生理のときにおなか以外が痛くなる(頭痛、腰痛、肩こりなど)

生理のときに下腹部痛だけでなく、頭痛、腰痛、肩こりなどを感じる人はたくさんいます。下痢、冷え、だるさ、眠気などに悩まされる人もいます。
これらは生理痛の随伴症状とよばれるもので、生理が始まって2日目くらいから症状が軽くなるようなら心配ありません。
ただ、症状が強く、日常生活に支障をきたすほどであれば月経困難症だと言えるでしょう。
月経困難症には病気が原因のものもあるので、婦人科の受診をおすすめします。

生理のときに、血の塊のようなものが出ることがある。

生理の血は、血液とともに子宮内膜がはがれ落ちたもので、本来は体外に出やすいように酵素で溶かされてから排出されています。
しかし、量が多いと酵素の働きが追いつかなくなり、固まりが生じるのです。
梅干し大のレバーのような固まりが混じるようなら過多月経を疑います。
米粒くらいの固まりや、藻のような状態なら心配しなくてもよいでしょう。

生理のときに吐き気を感じることがある

生理中にさまざまな不快症状が起こって、日常生活に支障をきたす場合を、月経困難症といいます。
吐き気も、月経困難症でみられる症状のひとつとされています。
また過多月経の場合にも、貧血が原因で吐き気を起こすことがあります。
いずれにしても、一度、婦人科で相談されることをおすすめします。

多い日は昼用ナプキンでは1時間ももたず、昼間でも夜用ナプキンを使っている

最も多い日でもナプキンを2時間おきにかえるくらいが一般的のようですが、これに対し、経血量が非常に多く、ふだんの生活に支障をきたすような場合を「過多月経」といいます。
おもな原因としてホルモン分泌の異常、子宮などの病気があります。
過多月経のかげには女性特有の病気が潜んでいることがあります。
まずは自覚症状から過多月経をチェックしてみましょう。

その他の症状について

氷を無性に食べたくなる、爪が弱い、疲れやすい・だるさを感じる

これらは全て貧血によって引き起こされる症状です。
貧血は女性に多く、めまいや疲れやすさなど、さまざまな不調が現れます。
症状がない方でも、貧血をきっかけに隠れている病気が見つかることもあります。
貧血を軽く考えずに、健康診断で貧血と言われたら、まずは医師に相談しましょう

肌荒れ、ニキビ

実は生理と深い関係があるのがニキビや吹き出物です。
思春期のニキビは女性にも少しだけある男性ホルモンの影響と、女性ホルモンの分泌がまだ安定せず、アンバランスな時期であることが原因です。
しかし、20代以上になってもニキビができるということは、女性ホルモンの分泌が乱れ ている証拠。
生理前にできるニキビは黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響です。
ホルモンバランスが整うと改善しますから、ぜひ婦人科を受診してください。

性交痛・排尿痛・排便痛

性交痛の原因は、膣のうるおい不足、精神的な問題、疲労など色々ありますが、子宮内膜症などの病気が原因になっていることもあります。
強い生理痛以外にも、セックスのときに「膣の奥の方が痛い」「下腹部に痛みがある」「痛い体位と痛くない体位がある」という場合や、排尿痛、排便痛がある場合は、子宮内膜症などの病気が原因かもしれません。
気になる方は一度婦人科で相談されることをおすすめします。

生理の頻度について

生理の頻度が多い、少ない・生理がこない

生理の周期や期間は人によってさまざまなので、多少バラツキがあっても心配することはありません。
目安としては、周期は25日~38日、出血する日数は3日~1週間くらいが平均です。
6日以内の変動は正常範囲と考えていいでしょう。 生理の周期が短すぎる場合(24日以内)を、頻発月経といいます。
逆に周期が長過ぎる場 合(39日以上)を、希発月経といいます。
いずれも思春期と更年期に多く、無排卵の場合も少なくありません。
原因としては、ホルモンバランスの乱れ、痩せ過ぎ、肥満、過剰なスポーツのほか、甲状腺機能異常など病気がある場合もあります。