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女性とホルモンバランス

女性ホルモンが28日間のリズムを作る

女性のカラダは、毎月、妊娠に備えて準備をします。準備を整え、妊娠を待ち、妊娠しなかったらそれまでの妊娠準備の環境を解除し、また次の準備にかかる。この一連の周期が生理です。
このサイクルには2種類の女性ホルモン、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が深く関わっています。

女性ホルモンは健康にも深い関わりがある

生理や妊娠だけでなく、それにまつわるカラダの不調、お肌のトラブル、ココロの不快症状まで、実はかなり女性ホルモンの影響を受けています。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は、コレステロールの増加を抑えたり、皮膚のみずみずしさを維持したり、骨にカルシウムを蓄積させて骨を丈夫にするといった働きもしています。その分泌は思春期に始まり、更年期には減少します。

女性ホルモンの分泌量変化

女性ホルモンの分泌量変化
出典:講談社「子宮、卵巣の病気と治し方」(P35)

年齢とともに変化する女性ホルモン分泌量

生理に関係の深い2種類の女性ホルモンのうち、卵胞ホルモン(エストロゲン)は年齢によって分泌量が変化し、女性らしい体つきや皮膚、骨、筋肉、脳、自律神経などの働きにも大きな影響を及ぼします。女性は8~9歳ごろになると、卵巣で卵胞ホルモン(エストロゲン)を分泌するようになります。成長とともに分泌が盛んになり、女性らしい丸みのある体つきになり、14歳ごろまでに生理が始まります。
20歳ごろには、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が安定します。性機能が成熟し、卵巣機能も高まって、妊娠・出産の準備が整います。
30代は卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量がピークに達する時期です。

40代になると卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量は低下し始めます。その影響でさまざまな体調の変化が起こり、更年期が始まります。56歳ごろにはほとんどの女性が閉経し、分泌量も激減。60歳ごろにはほぼ分泌がなくなります。

年齢とともに変化する女性ホルモン分泌量