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30代の生理 - ホルモンのピーク期

出産を望む人はライフプランを組んで

30代になると、女性ホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン)分泌量はピークとなり、性成熟度も頂点に達します。
今までは25~29歳で第一子を出産する人が半数を占めていましたが、現在は30代での第一子出産も増加しています。望ましい出産年齢というのは一人ひとりのライフスタイルによって違うので一概にはいえませんが、医学的に出産に適したカラダの成熟度を考えると25~34歳ごろといわれています。子供が欲しいと思っている人は、自分の生理や排卵の周期を考えて、ライフプランをしっかり組んでいきましょう。

生理前の体調不良やイライラ
月経前症候群(PMS)/月経前不快気分障害(PMDD)

出産経験のある30代に多いといわれる月経前症候群(PMS)。生理の数日前になると決まって不快な症状があらわれて、日常生活に支障をきたす場合をいいます。不快症状には、腹痛、頭痛、乳房痛、むくみなどの身体症状と、イライラや情緒不安定、うつ、注意力散漫などの精神症状があり、特にココロの症状が強くなった場合を月経前不快気分障害(PMDD)と呼んで区別しています。
生理前になると、つい子どもや夫に当たってしまう、会社に行けなくなる…という人は要注意。自覚症状があるなら一人で悩まず、婦人科の受診をおすすめします。

PMS/PMDDが起こる時期

PMS/PMDDが起こる時期

出典:情報センター出版局「みんなしりたいピルのおはなし」(P68)

強い生理痛、過多月経、不正出血は病気のサイン

強い生理痛やそれにともなう不快症状によって日常生活に支障をきたす場合を月経困難症といいます。30代では、何らかの病気が原因となっている器質性月経困難症が多く、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症 が原因の三大疾患となっています。  
過多月経、不正出血 は、子宮内膜症や子宮筋腫でも症状として現れますが、子宮がんの場合にも初期症状として現れます。異常を感じたらなるべく早く婦人科を受診してください。