その他の生理トラブル
生理と女性のカラダの不調
生理痛がひどくて日常生活に支障をきたす月経困難症や、生理前になると決まって不快な症状が現れる月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)。
それ以外にも、生理に関係の深い女性特有の症状はたくさんあります。その多くは、ホルモンのバランスが乱れることによって起こります。
なかには、重い病気が潜んでいる場合もありますので、一人で悩まず、婦人科の診察を受けるようにしてください。
月経異常のいろいろ
生理のようす | |
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続発性無月経 | それまであった生理がなくなり、3ヵ月以上こない。 |
頻発月経 | 生理の頻度が多く、周期が24日以内。 |
希発月経 | 生理の頻度が少なく、周期が39日以上3ヵ月以内。 |
正常月経 | 25日~38日周期で、出血が3~7日間(平均5日間)持続する。 |
無月経
妊娠していないのに、それまでにあった生理がなくなり、3ヵ月以上こなくなった場合を、続発性無月経といいます。生理がこないということは女性ホルモンの分泌が低下した状態であり、体調全般に影響が出ます。放置しておくほど悪化してしまいますので、すぐに婦人科の診察を受けてください。原因は、強いストレス、無理なダイエット、過剰な運動のほか、甲状腺、下垂体、卵巣などの病気のときもあります。
不正出血
生理以外のときに異常出血することを不正出血といいます。
生理不順と同じくホルモンバランスの乱れによるものが大半ですが、外陰炎、腟炎、子宮頸管炎、子宮筋腫、子宮がんなどによる場合もあります。不正出血はすべて異常と考えて、必ず婦人科を受診するようにしましょう。
ニキビ
ちょっと意外かもしれませんが、実は生理と深い関係があるのがニキビや吹き出物です。思春期のニキビは女性にも少しだけある男性ホルモンの影響と、女性ホルモンの分泌がまだ安定せず、アンバランスな時期であることが原因です。
しかし、20代以上になってもニキビができるということは、女性ホルモンの分泌が乱れている証拠。生理前にできるニキビは黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響です。ホルモンバランスが整うと改善しますから、ぜひ婦人科を受診してください。