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生理周期を1年間でとらえてみよう
生理メモリー
女性と生理の関係はほぼ40年近くも続きます。年齢を重ねるごとにホルモン量も変化し、それにつれて生理の周期も短くなったり、長くなったり変化します。生理のサイクルは約30日前後なので、つい1ヵ月単位だけで考えてしまいますが、毎月の基礎体温表とともに、毎年の「生理メモリー」をつけてみませんか?生理周期の年間サイクルがよく分かり、更年期などの年齢に応じた相談をする時の目安にもなります。
ホルモンは毎月めまぐるしい変化を繰り返しながら、年月を経てゆっくりと変化します。分泌量の増減で不調になった時は、ホルモン薬などを使って改善することも選択肢のひとつ。
自分の生理のサイクルとホルモン量、カラダの変化の関係をちゃんと理解して、上手に年齢を重ねていきましょう。
基礎体温表
基礎体温とは人が最小限のエネルギーしか使っていないときの体温です。
本来は眠っている時の体温のことですが、通常は目覚めてすぐに測った体温のことを言います。毎日測定してグラフに記入すると、一定の周期で変化しているのが分かります。生理の開始日から体温が低い時期が約2週間続き、さらに低温になる日がきて、そこから急上昇して約2週間の高温期が続きます。
この体温の変化からホルモンの分泌の状態が分かり、排卵日、次回の生理日の予測ができます。
基礎体温は0.5度のわずかな変化を測るので、専用の「婦人体温計」を使います。体温計を枕元に用意して眠り、朝目覚めたら起き上がらずにそのままふとんの中で測りましょう。毎朝同じ時間に測るのが理想ですが、あまり神経質にならなくても大丈夫です。計測したら基礎体温表に記入して、折れ線グラフを作成しましょう。グラフには、生理、生理痛等の痛み、不正出血、セックス、おりものなどの情報を記録します。そのほか発熱、頭痛、寝不足などのカラダの変化、飲酒、夜更かしなどの生活状態も「備考欄」に記入しておきましょう。
基礎体温が低温期と高温期に分かれるのが標準的なパターンです。高温期がない場合は無排卵性月経周期が疑われます。高温期が続く場合は妊娠の可能性もありますが、体温の変化がとても小さい人や、普段から体温が低くて通常のパターンにあてはまらない人もいます。少しでも気になることがあれば、基礎体温表を持って婦人科に行き、相談しましょう。基礎体温表はカラダの状態を知る上で、とても役立つ情報になります。不調がない人でも、測る習慣を持つことをおすすめします。
基礎体温の標準パターン(一般的な基礎体温表)
低温期
卵胞ホルモンの分泌が盛んな時期。カラダもココロも調子の良い期間。
高温期
黄体ホルモンの分泌が盛んな時期。むくみ、頭痛、イライラなど、カラダもココロも不調になりやすい。
排卵日
体温が一番下がった日の前後2~3日に排卵がおこる。この時に下腹部に排卵痛が起こる場合もある。
生理のトラブルで悩む女性のココロを伝える
生理痛レスキューカード
「生理痛は自分だけにしかわからないから。」「数日、ガマンしたらよくなることだから。」なんて思っていませんか?たしかに生理痛やツラさは他人には伝えにくいし、「今、生理中」って言うのは恥ずかしく感じるかも知れません。
でも女性と生理は長くつきあっていくもの。上手につきあっていくためには、何年もガマンをしても、イイことなんて何もありません。
それよりも、あなたが生理痛で悩んでいること、苦しんでいることを、勇気を出して家族や同僚、あなたの大切な人に伝えてみませんか?きっとあなたの心強いミカタになってくれるはず。
生理で悩むあなたの一番のミカタは、婦人科のドクター。
生理痛やイライラ、肌あれなどの原因をつきとめて、治療や改善の方法を教えてくれます。でも婦人科の受診を迷っている人は、まず一緒に婦人科に行って欲しいことを、あなたのミカタに伝えてみませんか?
また、あなたの悩みや気持ちを身近な人に素直に伝えて、たくさんミカタを増やしてください。きっと、生理のトラブルを撃退するパワーが何倍にもなるはずです。
PMS症状日記
生理の前になると心身の変調を感じる人は多いのですが、症状が軽くて、つらく感じない程度なら大丈夫。でも、生理の前に決まって不快な症状があらわれて、とてもつらく感じたり、日常生活に支障をきたしたりするほどになると、月経前症候群(PMS)と呼ばれます。
また、PMSのうち、ココロの症状が特に重く、日常生活に支障をきたす場合は、月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれ、医学的な治療が必要になります。
生理前になると決まってそのような症状が出る人は、月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)の可能性がありますので、自分の症状の日記をつけてみましょう。記録をつけるとみえてくるものがあります。