女性が密かに抱える悩みともいわれる「性交痛」とは?
痛いから、大好きな人との夜が憂鬱に...もしかしたら子宮に関わる病気かも
みなさんは健康診断をきちんと受けていますか?
病気なんて...と思っていても、20代、30代になると子宮内膜症や子宮筋腫といった女性特有の病気にかかりやすくなるので油断は禁物!
しかも、意外な症状が実は病気のサインだったり、気づかないうちに病気が進行してしまっていることも。
今回は、意外な症状から子宮内膜症をみつけるポイントについてご紹介します。
二人のコミュニケーション、痛いのにガマンしていませんか?
女性が密かに抱える悩みともいわれる「性交痛」
切実な悩みだけど、パートナーには言えないし、友達にも相談しづらいし...
一人でガマンしている女性、少なくないようです。
性交痛とは、挿入時や挿入後の行為中など、セックスのときに感じる痛みのこと。
二人のコミュニケーションを深めるためのセックスなのに、痛みがあると台無しになってしまいますよね。
その原因は、膣のうるおい不足、精神的な問題、疲労など色々ありますが、子宮内膜症などの病気が原因のこともあるんです!
なぜ、子宮内膜症で性交痛がおこるのかというと、子宮と直腸の間のくぼみ部分(ダグラス窩)に子宮内膜症の病変ができると、子宮と直腸がくっついて固定されてしまいます。そのため、挿入時や激しいピストン運動のときに、くっついたところがひきつって、強い性交痛がおこるのです。
子宮内膜症患者さんのおよそ半分もの人が性交痛を感じているのだそうです1)。
セックスのときに「膣の奥の方が痛い」「下腹部に痛みがある」「痛い体位と痛くない体位がある」という場合は、子宮内膜症などの病気が原因かもしれません。気になる方は一度婦人科を受診することをオススメします。
1)百枝幹雄. 子宮内膜症. P25, 東京, 主婦の友社
こんな症状も、原因は子宮内膜症!?
子宮内膜症が性交痛の原因にもなるってこと、初めて知った方も多いのではないでしょうか?
それに子宮内膜症っていう病気、聞いたことはあるけど、どんな病気なのかホントは詳しく知らないなぁという方もいるのでは?
子宮内膜症については、以前にも「生理痛@LINEヘルスケア」で紹介しているので、こちらをみてくださいね。
子宮内膜症の症状といえば強い生理痛が有名ですが、性交痛以外にも排便痛など、一見関係がなさそうな症状もあらわれるのが、この病気の特徴です。
排便痛のつらさから排便するのがこわくて便秘になってしまったり、性交痛のせいでパートナーとの関係がギクシャクしてしまったり。
そのうえ生理痛はだんだんひどくなる傾向があり、お仕事を休まなきゃならなくなってしまうこともあるようです。
月経周期の異常
その他にも子宮内膜症では、生理のとき以外の下腹部痛や、吐き気・嘔吐などいろいろな症状があらわれ、不妊の原因になることもあります。
子宮内膜症かも?思いあたる症状はお医者さんに相談して
このようにさまざまな症状が、毎日の生活やお仕事、パートナーとの関係に大きな影響を及ぼす子宮内膜症、きちんと治療をうけることが大切です。
生理痛、性交痛、排便痛などのつらい痛みがよくなれば、仕事にも恋愛にももっと全力投球できますものね。
子宮内膜症の治療は、子宮内膜症ができた場所や症状、年齢、妊娠の希望などによって、人それぞれ治療法が異なります。おまけに⻑い期間にわたる治療が必要です。
だからこそ信頼できる婦人科のお医者さんと、よく相談しながら二人三脚で治療に取り組みましょう!
ひどい生理痛、生理のとき以外の下腹部痛、性交痛、排便痛など、思いあたる症状がある方は、早めに婦人科を受診しましょう。
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