生理の悩みはお医者さんに相談!
婦人科の「かかりつけ 医」をもちましょう。
ここ数十年で、おばあちゃんの時代では考えられないほど、職場で活躍する女性、増えましたよね。
でも、こんなに世の中が変化しているのに、変わらないのが「生理=ガマンするもの」という考え方。
そう、生理はガマンするものじゃないんです。
今回は生理のお悩みを婦人科で相談することの大切さについて、ご紹介します。
病院に行くまでもない?
なかなか相談できない生理の悩み
みなさん、生理がつらいとき、どうしていますか?
ある調査によると生理に関する身体の不調があっても、婦人科を受診したことがある女性は3割程度に過ぎないとのこと1)。市販の鎮痛薬で対処している人もいれば、たかが生理痛だからと何もしない人も多いようです。
婦人科を受診しない理由としては「症状はあるけど病院に行くほど、ひどくはないと思うから」という声が多く、その他には「病気ではないと思うから」「婦人科の診察は怖いから/恥ずかしいから」「忙しくて診療時間に行けない」といった声も。
生理だからしかたないという誤った認識に加えて、診察に対する不安や恥ずかしさが、婦人科受診のハードルを上げているようです。
1)日本医療政策機構. 働く女性の健康増進に関する調査 2018.
はじめての婦人科、どんなことをするの
「気になるから、思い切って婦人科を受診してみようかな」と一大決心をしたものの、やっぱりどんな診察をするのかわからないと不安ですよね。
婦人科では、はじめに問診をして、そのあと内診や検査が行われるのが一般的な流れのようです。
問診では次のようなことを聞かれます。すぐに思い出せない場合もあるので、自分の生理の状況を前もってメモにまとめておくとよいですね。
問診で聞かれる主な項目
- 生理周期
- 経血量
- 生理痛の有無
- 性体験の有無
- 生理の日数
- 前回の生理開始日
- 初経の年齢
- 出産経験の有無
など
やっぱり緊張する内診だけど…カラダのこと知るためには大切
婦人科が他の診療科と違うところ、それは内診があること。どうしても緊張してしまうし、何をするのか不安ですよね。でも内診は卵巣や子宮の状態を知るためにとても大切なんです!
でも、内診は受診したすべての人に行う検査ではなく、必要な場合に行うものなので、例えば、性交渉の経験がない場合は、お腹の上から検査を行うことが一般的なようです。だから、内診にためらって婦人科の受診を躊躇する必要はありませんよ。
では、内診で検査することについてご紹介していきましょう。内診では手袋をつけたお医者さんが膣(ちつ)に指を入れ、卵巣や子宮の様子、押したときに痛みがあるかなどを調べます。
なるべく力を抜いてリラックスして受ければ、だいたい2~3分で終わりますよ。
内診のときは、お腹のところをカーテンで仕切られているところが一般的ですが、最近では新型コロナの感染症予防の対策として取り払われていることも多いそうです。
ちなみに欧米では、カーテンが無いのが一般的なのですって。
もうひとつ、婦人科として大切なのが超音波検査。
子宮や卵巣の状態を、画像としてモニターに映して観察します。お腹の上から診る方法と、膣のなかから診る方法があります。
その他には、血液検査、尿検査、細胞診…など、症状にあわせた検査が行われます。
お医者さんと一緒に向き合う「ワタシの生理」
そもそも婦人科って妊娠したらかかるところって思っていませんか?
ところが婦人科は、生理トラブル、カラダやココロの不調、避妊、更年期などの相談から、婦人科疾患の診察、がん検診まで、そう、まさに女性のカラダとココロを、すべて診てくれるお医者さんなんです。
確かに内診は気が重いものですが、たかが生理痛、なんて思っていても子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が隠れていることもありますし…。
これらの病気、受診をためらっているうちに、病状が悪化して不妊症になってしまったり、手術が必要になってしまうことも。婦人科系の病気、早期発見が何よりも大切です。
内診の恥ずかしさはほんの数分ですが、受診をためらって発見が遅れた後悔はずっと続きます。生理痛やカラダの不調、少しでも気になることがある人は、心配しているよりも、まずは気軽に婦人科を受診してみて。
お家や職場に近い婦人科クリニックは、こちらから検索することができます↓