本当はもっと活躍できるかも?
実はこんなところにも生理痛の影響が
生理痛で困っている女子はどれくらいいる?
「キャリアアップに挑戦したい!」
「旅行やコンサート、温泉にも行きたい!」
…なんて人も多いのではないでしょうか。
そんな欲張り女子たちにとって、ちょっと面倒だなぁと感じるのが“毎月の生理”。
大切なイベントと生理が重なってしまったり、生理痛で思うように仕事がはかどらなかったり…。
今回は、あまり知られていない生理痛の仕事への影響や、生理痛との賢い付き合い方をご紹介します。
4人中3人もの女性が抱えている「生理痛」
生理痛って、男性にはわからない、女性特有の身体の不調ですよね。
一体どれくらいの女性が生理痛で困っているのでしょう?
ある調査によると76.5%もの方が生理痛を感じていました1)。つまり、4人中3人もの女性が生理痛を抱えているということに。
生理痛で困っている女性、思っている以上に多くて驚きますよね。
一口に生理痛といっても、痛みの強さは人それぞれです。ガマンできるくらいの痛みから、薬を飲んでも会社を休むほどのかなりひどい痛みがあらわれる人も。
生理痛の程度
それに、女性を悩ますのは生理痛だけじゃありません。生理前の身体の不調で困っている女性も多いんです。働く女性の66%が生理前にイライラする、怒りっぽくなる、体がだるいなどの症状を抱えているそうです2)。
おまけに現代女性は昔の女性に比べて生理回数が多く、一生の生理回数約450回。昔の女性の約50回と比べると約9倍にも。これは主に出産回数が減り、生理期間が長くなったことによるもの3)。
こんなにたくさんの女性が、何百回も訪れる生理痛や不調に悩まされているのですね。
昔と現代の比較画像
1)女性労働協会. 働く女性の健康に関する実態調査. 2004年
2)日本医療政策機構. 働く女性の健康増進に関する調査 2018.
3)Short RV:Proc R Soc Lond B Biol Sci. 1976;195(1118):3-24
こんなに違う、“生理じゃないときのワタシ”と“生理中のワタシ”
多くの女性が悩まされる生理痛、生理のときって「仕事に集中できない」と思うことありませんか?「生理痛がつらいのに、仕事が終わらず残業に…」という人もいるのでは?
みんなが感じているように、生理痛や身体の不調は、実は仕事に大きな影響を。働く女性を対象としたアンケート調査によると、なんと4割以上の人が生理前や生理中の不調で仕事パフォーマンスが半分以下になる、と回答しています2)。
“生理じゃないとき”と“生理中”、こんなにもパフォーマンスが違うのですね。しかも生理トラブルによるパフォーマンス低下で生じる労働損失は、年間4,911億円4)。生理トラブルは日本経済にも大きな影響を与えている、といっても過言ではなさそう。
4)Tanaka E, et al.:J Med Econ. 2013;16(11):1255-1266.
生理痛と賢く付き合い、もっと活躍できるワタシへ
仕事のパフォーマンスが低下してしまっても、生理とは切っても切れない長いお付き合い。その時だけのガマンとあきらめずに、生理トラブルとうまく付き合っていく方法をみつけたいものですね。
気になる生理トラブルは、まず一度、婦人科で相談してみることが大切ですが、生理痛を和らげるために普段の生活でもできるセルフケアがあります。
セルフケアのポイントは次の5つ。ぜひ試してみて!!
生理痛を和らげるためのセルフケア
①ストレスをためない
②カラダを冷やさない
③バランスのよい食事をとる
④リラックスする時間をもつ
⑤自分のカラダのリズムを知る
なかでも身体の冷えは、血行不良をまねき、生理痛に限らず身体のトラブルの原因となることも。身体をときどき動かしたり、温かい飲み物を飲んだり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり。意識して身体を温めるようにしましょう。ルームソックスやカイロなどの温めグッズを上手く活用するのもGood。
でも「生理痛がひどくて横になったまま動けない」「つらくて会社を休んでしまう」というほど症状が重い方は要注意!生理痛がひどくてふだんの生活に支障をきたすような場合は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症といった病気が原因のことも。
ひどい生理痛を抱えている方は、一度、婦人科を受診しましょう。